提示される「問い」に対して、参加者は自分なりの答えと根拠を持参して、自由な議論を行います。そこで生まれた暫定的な答えと新たに生まれた問いは、本サイトにてアーカイブ化されます。
ワカテミートアップとは?
議論という対話を介して、宣言的ではなく手続き的知識、つまり体感する学びや気づきを得ることを目的とした院生・若手研究者による交流の場です。これまでの議論を通して生まれた「問い」を、異なる背景を持った参加者が異なる切り口で見つめ、答えを模索します。しかし、最終的な目標は答えを見つけることではなく(議論のみでは答えは見つからないことがほとんどです)、価値のある「問い」を生み出すことです。
何のために集まるのか?
ワカテミートアップを開催する理由は3つあります。
異なる目線を体感する
ワカテミートアップは複数の分野をまたぐ問いを掲げることで学際性の実現を目指しています。ここでは、それぞれ背景が異なる参加者が異なる切り口から同じ問いを見つめ、互いに対話をすることで、その違いを顕在化させます。
自分の答えの揺らぎを経験する
顕在化された違いから自分が正しいと思っていた答えが、生まれた疑問で揺らぐような体感を得ることができるかもしれません。そうすることで、自分の立ち位置を相対化し、考えを修正し、強化していきます。時には一から問いなおす必要もあるでしょう。これがワカテミートアップの目指す「対話の学び合い」です。
さらなる問いを見つける
学び合いを通して暫定的な答えに行き着く途中、関連した他の問いが見つかるかもしれません。この中から探究する価値のあるようなものを選び、今後のミートアップで問い続けます。
実現するためには?
上の3つの目的を達成するためには、以下の2つが必要です。
対話のための自己紹介
より踏み込んだ議論を行うためには、対話する相手のことを深く知る必要があります。そのため、初対面の参加者がいる際には、長めの自己紹介を行います。お互いの顔を知ることで関連性が増え、より密な対話を目指すことができます。また、上下関係という概念をなくし、素直に意見を伝えることができる場をつくるためでもあります。
議論のための情報共有
異分野が集まることを想定するため、問いに対する答えの前提知識が共有されていない場合が多くあるでしょう。それでは対話に齟齬が生じ、答えにたどり着くのは困難です。ワカテミートアップでは、前提知識の共有から丁寧に共有する時間を設けます。参加者は他の参加者のプロフィールを参照しつつ、どの段階から議論すべきかを考慮する必要があります。
参加条件
ワカテミートアップの参加者は以下のどれかの条件に当てはまる方に限定しています。
- 翻訳通訳の研究歴・実践歴が10年未満の方
- 他分野の研究歴・実践歴が10年未満で翻訳通訳に興味がある方
- 他人の意見を尊重し、相互に適切な批判をしあえる方
最近のワカテミートアップ
結局は言語と文化を学ぶしかない―AI翻訳がある時代に英語を学ぶ必要があるのか?場所と日時
詳細はFacebookグループにてお知らせします。
- 場所:関西大学 千里山キャンパス
- 日時:毎月第3土曜日午前10時〜12時
※現在はウェブ上での開催を行っています(2020年8月11日)。
これまでのワカテミートアップ
- 2018.6映画字幕とファンサブ
- 2018.7シェイクスピア
- 2018.8ファンサブの是非
- 2018.9翻訳学を概観する文献共有『よくわかる翻訳通訳学』
- 2018.10物語の理解文献共有『科学哲学者柏木達彦の多忙な夏』
- 2018.11 - 2019.3AI翻訳と英語学習
よくある質問
誰が参加できるの?
上記の募集要項をご覧ください。
ミートアップの内容はどこで確認できるの?
Facebookグループにてお知らせしています。
通訳翻訳に関する知識がなくても大丈夫?
もちろんです。このミートアップは翻訳に関する問いを探求しますが、その答えに分野の縛りはありません。異なる目線から共通の問いを探る場を目指しています。