AI翻訳とは、ニューラルネットワークの深層学習(Deep Learning)を応用した新しい翻訳システムであり、従来のものと比較して、その精度が飛躍的に向上したと言われています。
その実力はTOEIC 900点の保有者と同等以上の英文作成能力があると報告されているほど1)みらい翻訳(2017)「TOEIC900点以上英作文能力を持つ深層学習による機械翻訳エンジンをリリース」 Retrieved October 25, 2018, from https://miraitranslate.com/uploads/2017/06/2d5778dcdee47e4197468bc922352179.pdf。
一方で、日本人の平均TOIECスコアはおよそ600点です2)TOEIC® Program. (2016). DATA & ANALYSIS
2016 2015年度 受験者数と平均スコア. Retrieved January 21, 2019, from http://www.iibc-global.org/library/redirect_only/library/toeic_data/toeic/pdf/data/DAA.pdf。
もちろん、TOEICのスコアが英語力すべてを示すわけではありません。かといって、機械翻訳の実力を過小評価することがもはやできなくなってしまったことも事実です。
これからの英語学習を考える
そのような背景のなかで、今回は「AI翻訳と英語学習」という特集を組み、以下のクエスチョンに迫ります。
RQ1「英語を学ぶ必要はあるのか?」
高い精度を持つGoogle翻訳のような自動翻訳システムを誰でも気軽に使えるほど普及しつつあり、これからさらに精度が向上していく可能性もあります。そんな中で、私たちはこれまで通り、英語を学ぶ必要があるのでしょうか?
RQ2「AI翻訳に負けないためには英語学習で何を学ぶべきか?」
英語を学ぶといっても、そこには様々な要素があります。例えば、「話す・書く・聞く・読む」の運用能力。これさえ鍛えればAI翻訳に負けない「英語力」と言えるのでしょうか?そうでないとしたら、英語学習において他に何を学ぶべきなのでしょうか?
RQ3「AI翻訳に負けないためにはどのように英語を学ぶべきか?」
AI翻訳に負けない「英語力」を鍛えるために、具体的にどのような手順・環境で学習すれば良いのでしょうか?そして、どのように一般的な教育体系に落とし込めるでしょうか。
これらのクエスチョンをもとにワカテミートアップでは2018年11月から2019年3月の4回にわたってディスカッションを行いました。今回の特集では、上記のクエスチョンに対して、それぞれの参加者が思うことをアーカイブ記事としてまとめています。
AI翻訳がある時代に英語を学ぶ必要はあるのか?
コミュニケーションには異文化理解が不可欠
Nao
機械翻訳が言語面をカバーできたとしても、それを用いて意思疎通を図るのは人間であり、非言語の中身は文化によってそれぞれ異なります。だから、文化によって「考え方が違う」/だから「伝え方も違う」ということを理解する必要があルと思うのです。
ユーザーがAI翻訳の正誤を確認する必要がある
Nanami
機械翻訳はスコポスを訳せない
ゆうすけ
グローバル社会における自己
Yuki
AI翻訳に負けないためには英語学習で何を学ぶべきか?
ワカテ翻訳
特集記事リスト
AI翻訳がある時代に英語を学ぶ必要はあるのか?
AI翻訳に負けないためには英語学習で何を学ぶべきか?
ワカテ翻訳
References
↑1 | みらい翻訳(2017)「TOEIC900点以上英作文能力を持つ深層学習による機械翻訳エンジンをリリース」 Retrieved October 25, 2018, from https://miraitranslate.com/uploads/2017/06/2d5778dcdee47e4197468bc922352179.pdf |
↑2 | TOEIC® Program. (2016). DATA & ANALYSIS 2016 2015年度 受験者数と平均スコア. Retrieved January 21, 2019, from http://www.iibc-global.org/library/redirect_only/library/toeic_data/toeic/pdf/data/DAA.pdf |
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